NFL異人伝(偉人伝?) Vol.2 エンダマケンスー 悪役?社会貢献者?
前回、シリーズ初の投稿としてネイトサッドフェルド大巨人の記事を書かせていただきました。フジャースです。

こういった特集がなかったのはやはりニーズがなかったのか、それともサッドフェルド特集だからなのか、ほぼ話題にならずでした(笑)
それでも挫けません。いつかこの記事を見てNFLが楽しくなりました!NFLに興味を持ちました!と言われるその日まで。
とか言いつつ、めちゃくちゃTwitterでバズった人気者を特集します(笑)
どう考えても取り上げるべき選手はこの人でしたね。
5thdownチャレンジとの関係性は切っても切れない状態になったスーさん。僕ら自身も、日本のNFLファンの皆さんも驚いていましたね。
エンダマケンスー事件
エンダマケンスーとの出会い
オノスキンからエンダマケンスー、ダムコングスー、エムダムカンスーなど、色んな発音がある選手だと聞いた私。
え?なにそれおもろい発音。と言う印象を抱いていました。
エンダマケンスー選手のおかげで2人して幸せな時間を過ごせています。
素人フジャースと彼との出会いのシーンはこちら。#エンダマケンスー #ダムコングスー
【スーパーボウル2021優勝予想】最強チーフスの凄さと弱点は?初心者フジャースでもわかるように解説しました! https://t.co/zQValvIci2 pic.twitter.com/IvSW6Y7CXq— 5thdownチャレンジ【NFL紹介YouTuber】 (@5thdownch) May 30, 2021
そして別動画のMADDEN実況にて、今に繋がるギャグが完成しました。
https://twitter.com/5thdownch/status/1399010433118261249?s=21
この〇〇すー!エンダマケンスー!という耳触りが良かったことと、僕らの動画のオープニングは毎回、お疲れ様ですー!と乾杯して始まることから、お疲れ様ですー!エンダマケンスー!というくだりを全く話題にならないのにしつこくやっていたのです。
エンダマケンスーとの交流
そして2021年5月、Twitterで事件が起きました。
現役のNFL選手、そして2020年スーパーボウル制覇選手から5thdownチャレンジのツイートにリプが来たのです!
きっかけはTwitterでもお疲れ様ですー!エンダマケンスー!!というノリが浸透してきたかな?(ある1人の方とお昼の1時間くらいTL埋め尽くしただけ)そんな時でした。
テンションの上がったフジャースは、エンダマケンスー選手本人のTwitterのアイコンが可愛いことに気付き、気軽な思いで彼のアカウントを引用する形でフォローお願いしまスー!エンダマケンスー!と呼びかけました。
その時の様子がこちら。
ありがとう!
— Ndamukong Suh (@NdamukongSuh) May 30, 2021
これまでもファボや、英語でコメントがついた!みたいな報告はありましたが、衝撃の日本語リプ。
しかもその後も数回ストロークをしてくれるというファンサービスっぷり。一時Twitterは騒然となり、リツイートも100超、ファボ500超と大盛り上がり。
https://twitter.com/ndamukongsuh/status/1398979133900795906?s=21
そしてこれだけでは終わらなかったエンダマケンスーという男。
なんと6月1日自身のインスタグラムにて、pino研さんが描いたスーさんモチーフの絵を投稿したのです!
そしてそこにはLOVE MY JAPANESE FANSの文字が。
この投稿をInstagramで見る
明らかにここ数日の流れを汲んでの投稿にこれまた大騒ぎ。
私も即座にTwitterでお礼を言うと、数分後に日本語でリプが返ってくるという異常事態に。
@pino1999 絵をありがとう!
— Ndamukong Suh (@NdamukongSuh) June 1, 2021
皆さんとこの時間を共有できたことが非常に嬉しく、大変な思い出となりました。
嬉しすぎて、YouTube緊急ライブ フェスダマケンスーを開催するほどでした。
(サムネのアーユーエンダマケンスー?がめっちゃ気に入ってます。)
【5thdown緊急ライブ】フェスダマケンスー!エンダマケンスーから日本語のリプきたよ!
中ではTwitterスペース機能と連携して、NFLクラスタの方々よりエンダマケンスー選手との思い出を語り合ったり、僕らが考案したエンダマケンスーゲームを楽しんだりしました。
文字通りお祭り騒ぎとなり、この時の数日本当に楽しかったです。
ひょんなことから生まれたギャグがまさかの現役のNFLスーパースター選手と繋がるきっかけになるなんて。
え?ってかこれすごいの?私スーさんのこと全然知らない…
ということで、どんな方なのか調べてみました。
エンダマケンスーの経歴
本名:Ndamukong Ngwa Suh(エンダマケン・ングワ・スー)
→しりとりで「ン」がきても返せる人名でお馴染み。
生年月日: 1987年1月6日(34歳)
身長:1.93 メートル
重量:142kg
高校:グラント
スーは高校の頃からもちろんスーパースター。フットボール、バスケ、陸上で大活躍。
OLとDLの両方で活躍し、パレード誌の高校オールアメリカ賞など数多くの賞を受賞。バスケットボールにおいても全てのリーグの栄誉に輝いたらしい。(英語読めない)
しかも陸上競技の砲丸投げで才能を発揮。18.71mを投げた。(日本記録は18.85m。ヤバすぎ。)
その総合的な才能から、ポートランドトリビューンのアスリートオブザイヤーのファイナリストとなった。
Rivals.comによって4つ星評価を受けたスーは、米国6番目のDTとして名を馳せた。ネブラスカ、ミシシッピ州、オレゴン州、マイアミ(FL)、カリフォルニアを大学を訪問し、ネブラスカ大学コーンハスカーズを選択し、進学。
(ネブラスカってビッグバンセオリーというアメリカドラマで田舎やらヤンキーが多いやらでいじられていた印象です。)
カレッジでのキャリア

ネブラスカ大学では2005年〜2009年までプレーをし、新入生から2試合でプレー。06年には14試合全てに出場し新入生の「ALL-Big12」の栄誉に輝きました。
2年生のシーズンでは12試合中11試合で先発し、34回のタックルを記録。
2008年シーズンでは、スーはチーム最高の76タックル、7.5サック、19のロスタックル、2回のインターセプトを記録し、ファーストチームオールビッグ12を受賞。1999年のスティーブウォーレン以来のネブラスカ受賞者だったようです!(なんと元パッカーズ!)
2009年、スーは85タックル、12クォーターバックサック、24ロスタックルを記録しました。他にも色々大活躍で、ハスカーズのディフェンススコア(10.4ppg)全国一位に貢献しました。
その結果、全会一致でオールビッグ12と、ビッグ12ディフェンシブプレイヤーオブザイヤーを受賞、ビルウィリストロフィー、ブロンコナグルスキートロフィー、チャックベドナリック賞、ロンバルディ賞、アウトランドトロフィーを受賞し、全会一致のファーストチームオールアメリカンとして認められました。
→もう意味わからんやんこの人。
そして2010年、NFLドラフトにてドラフト1巡全体2位でデトロイト・ライオンズにピックされた。
プロでのキャリア(栄光と罰金時代)
デトロイト・ライオンズ
2010年シーズンからいきなり大暴れ。10のサックを記録すると、いきなりプロボウルにスターターとして選ばれた。(ライオンズではバリー・サンダース以来らしい。)
新人賞などの数々の賞を総なめ。
しかしと、同時に悪行もスタートしました。
ジェイク・ドゥロームのフェイスマスクを掴んで、$ 7,500の罰金、フィールドゴール阻止のために相手を使って$ 5,000(レバレッジ)、ジェイ・カトラーに対する不必要な行為のため$ 15,000。
2011シーズンではパッカーズのラインマンであるスミスの頭を地面に3回押し込み、腕を踏みつけた。これが大問題となり5試合の出場停止(NFL史上最長)。
しかしそんな感じでもプロボウルの控えに呼ばれる。
2012年シーズンではヒューストンテキサンズのクォーターバックであるマットショーブの股間を蹴り$30,000の罰金。
2013年シーズンはバイキングスのセンターであるジョン・サリバンへのパーソナルファウルで$ 100,000の罰金(NFL史上最大のフィールド内での罰金)。
ブラウンズQBブランドンウィーデンに対して、悪さをして31,500ドルの罰金(後に取り消された)。
バッカニアーズ戦で良くないジェスチャーをして7,875ドルの罰金。
2014年シーズンは遂にグリーンベイパッカーズのアーロン・ロジャースのふくらはぎを踏みつけ1試合の出場停止処分に。しかし、ワイルドカード試合出場のため70,000ドル相当の罰金を支払った。
マイアミ・ドルフィンズ
2015年3月11日に、ドルフィンズと6年1億1,400万ドルの契約にサイン。
なんとその額125億円!!!!
スーはこれでJJワットを超えてNFL史上最高額のディフェンシブプレイヤーとなりました。
2016年のNFLトップ100プレーヤーで40位にランクされました。
2016年は珍しく静かなシーズンを過ごしましたが、2017年レイブンズとの試合でライアンマレットを窒息させるなど不必要なラフプレーを働き、活躍こそしますが大量のサラリーキャップを解放するためにスーはラムズにリリースされました。
ロサンゼルス・ラムズ
2018年3月26日ラムズと1年1400万ドルで契約をするとライオンズ戦でホースカラータックルを行い20,054ドルの罰金。
しかし、敗れはしたものの、その年キャリア初のスーパーボウルに出場し、ペイトリオッツと対戦しました。
スーパーボウルでも活躍しましたが、契約延長はなくバッカニアーズに放出されました。
タンパベイ・バッカニアーズ
バッカニアーズでは、かつての悪童っぷりも落ち着いたのかキャリア3回目のファンブルリターンタッチダウンなど大活躍。
記憶にも新しい2020年シーズンはスーパーボウルでマホームズをサックするなど活躍し、遂に優勝しました!おめでとうスーさん!
そして2021年シーズンも再契約が決まり、彼は帰ってきます。
キャリア通算罰金額
Sportacによると、彼のキャリアを通じて660,392ドルの罰金を科されています。彼はライオンズだけで最初の5年間に40万ドル以上の罰金を科されました。
日本円にしてなんと「7242万円」
7000万あれば大阪ならもちろん家買えますし、東京でも土地を選ばなければ買えそうですね。
車は全然詳しくないですが、ベンツ、ロールスロイス、レクサス最上位モデルなんかも買えるらしいです。
<Ndamukong Suh Dirty plays>
過去の受賞歴
Sporting Newsが実施した仲間の選手の世論調査では、SuhはNFLで「最も汚い選手」に選ばれました。
2012年10月にフォーブスが公表したニールセンのレポートでNFLの「最も嫌いな選手」に選ばれた。
→はいはい。やっぱりプレースタイル同様、人間としても腐ってて、嫌われてんのね。しょうがないなー!!
ビジネスマンとしてのキャリア
ここまでプレイヤーとしてダーティーさが全面に出ており、衝撃の罰金額ということもあって、スーの人間性もクソ?と思われがちですが、以下の経歴をご覧ください。
スーはネブラスカ大学で機械工学の学位を取得しており、プロとしてのキャリアを経てゼネコンになることを目指しています。
元グラント高校のフットボールスターであるスーは、2013年に芝生のフィールドをグラント高校に持ち込む取り組みに25万ドルを寄付しました。
2010年4月17日、毎年恒例のハスカースプリングゲームで、スーはネブラスカ大学への260万ドルの寄付を発表しました。
また、母高ネブラスカ大学での意欲的なエンジニアを毎年支援するNdamukongSuh Scholarshipも創設している。
彼の贈り物は、元プレーヤーによる最大の単一の慈善寄付でした。
エンダマケンスーをさらに知るための自身のホームページ
「エンダマケンスー.com」を運営。
大学時代に、投資の神様であるウォーレン・バフェットとの出会いによって投資によって他者に献身性を示すことを学ぶ。
Houseof Spears Management、LLCのマネージングパートナーを務め、これまで30以上の企業への投資を実施。
また、Generals RestaurantGroupの創設者であり、BlueSushiSakeGrill、Micah Camden、Bae’s HotChickenとSuperDeluxeなどのレストランを所有。またPizzana(ピザ屋)に投資している。
(もうこの時点でやばすぎる)
不動産投資でもスーは有名らしく、BallantyneStrongの役員を務めているらしい。
(ちょっとまじでやばいってこの人。)
2020年にKatyaさんと結婚。仲良さそう。
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という最強のフットボーラーであると同時に、最強のビジネスマンでもある。
<参考リンク>
Blue sushi sake grill
https://bluesushisakegrill.com/
→ここからスーの日本好きはきてる???
Micah Camden Goes Fishing With Ndamukong Suh and a Portland Dining Veteran
https://www.wweek.com/restaurants/2020/09/30/micah-camden-goes-fishing-with-ndamukong-suh-and-a-portland-dining-veteran/
SuperDeluxe
https://www.eatsuperdeluxe.com/
Baes fried chicken
https://www.baeschicken.com/
いいねボタンみたいなチキン
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後書き
当初はプレイヤーとしてダーティーなプレーが目立ちましたが、大学で学んだ投資から他者に与えることを古くから続けており、スーさんを語るにはプレーだけをみて決めつけては行けないと考えさせられました。
最近、大坂なおみの会見拒否問題について自身の意見を述べる際、このようにつぶやいています。
I'm a natural introvert, so I can empathize with @naomiosaka.
The demands on elite athletes are immense and people forget that we're human too.
Naomi was proactive. She did all the right stuff and still got penalized.
We need a better system that works for everybody. https://t.co/6hwIuEK2sZ
— Ndamukong Suh (@NdamukongSuh) June 1, 2021
I’m a natural introvert, so I can empathize with
@naomiosaka.
→私も生まれつき内向的なので、なおみに共感できます。
ダーティなプレーをしたとしても制裁をくらい、バッシングを受け、キャリアの後半は自身をコントロールして問題も聞かなくなったスー選手。
暴れていた当時もバッシングに苦しみ続けていたのかもしれません。大学生時代は機械工学や投資を熱心に勉強し学もあるスーさん。今は学んで培った投資やビジネスによって若いアスリートや顧客の生活に尽くしていると考えると応援せずにはいられません。
ひょんなことからいじり出し、出会った彼でしたが調べてみるとものすごいストーリーが。
これだからNFLというか人生って面白いですね!
彼の人生は異人伝でもあり、偉人伝でした!!おもろ!!
今後も応援し続けまスー!!エンダマケンスー!!
(なんと文字数6300文字超え。)
後日談
しかしその後、JJWattからも日本語のリプきてエンダマケンスー事件は人々の記憶から忘れ去られました。
うわー、それはとてもクールです。日本からずっと応援してくれてありがとう
(yes, I used google translate. I hope google is right.) https://t.co/YkEWRovI7t
— JJ Watt (@JJWatt) June 11, 2021
フォロワー
JJwatt:560万人
エンダマケンスー:57万人
(2021年6月12日時点)
10倍の差。。。がんばれ!エンダマケンスー!
(いや、すごい選手なんですよ。)
<Twitterに戻ってきたエンダマケンスー>
Getting back into twitter after I've been out for a while…
Love the community here. Thank you all.
— Ndamukong Suh (@NdamukongSuh) June 7, 2021
これまで何か病んでいたのかな?
→5thdownチャレンジ、日本のファンのおかげ???